釣りはしたいが何となく躊躇している吾輩。
渡船が無い・・・・。
下水処理場の壊滅による垂れ流しで水質悪化・・・・・。
魚が放射能汚染・・・・・。
行方不明者が多くて、もし・・・・・・。
そんなこんなで、今年は太平洋岸での釣りを半分諦めている吾輩だが、それでも心の中では何とかできないものかと思い散歩がてらいつも利用していた渡船乗り場に行って見た。
松ヶ浜漁港はトンネルから通行止めになっていて直接現地に入れなかったが、あの防波堤の上に打ち上げられていた漁船はすでに片付けられていた。また高台から見た限りでは残念ながら渡船「黒崎丸」は数艘の船体から確認する事が出来なかった。
その次に向ったのは菖蒲田漁港。「黒崎丸」に替えるまで利用していた渡船山崎の「チャレンジャー号」の乗降場があった漁港である。
予想はしていたが、漁港はもちろんそこに行くまでの漁村・宅地はすべて流され住宅の基礎だけがむき出しになっていた。渡船山崎のあのバスはもちろん受付所もすべてなくなっていたし、あの「チャレンジャー号」がどこに消えたのかさえ知る人は誰も居ないのだと言う。
そして菖蒲田浜に向った。(写真)
仙台近郊の海水浴場として多くの人が利用する海岸が、もう砂地が消え、流されてきたコンテナーの残骸が漂う海に変わり果てていた。
下の写真は海水浴場に隣接する町並みが壊滅した跡地である。ここだけでなく、この辺の漁港付近の集落は全てこのような有様になっていた。