ベガルタ仙台がとうとう悲願のJ1昇格を決めた。実に2003年以来7年ぶりのJ1復帰になる。

2004年のJ2降格後、場当たり的な補強で毎年監督や選手が替わる中、ずっと昇格に失敗し続けてきたベガルタ仙台だったが、昨年はあわや!と言うところで惜しくも昇格を逃している。

昨年良かったからと言って今年も良い成績が出せるとは限らないJリーグだから、ずっと裏切られて来た一ファンとしては、「もしかして今年こそ・・・・」と期待する反面、「どうせ又・・・・最後には・・・・」の諦めの気持ちがあったのも事実だ。多分我輩のみならず開幕前は誰しもそう思った筈だ。

それがどうだ!。とうとうやってくれたではないか!。それも3試合も残して・・・・。

我輩は熱狂的なサポーターのみんなと同じ・・・・と言うわけには行かない一介の市民ファンだから、感動に対する受け取り方はそれなりでしかないのだがそれでも一丁前に感動の涙が出た。「自分なりに応援してきた甲斐があった」との思いからだった。

昨年、磐田との入れ替え戦はたった1点が取れず昇格を逃している。その悔しさと経験がチーム全員に浸透し、それを糧にリーグ最小失点の硬い守りで勝利を重ねた事がJ1復帰に繋がったと思う。特に昨年苦渋を舐めた下位チームに取りこぼしが少なかった事が今年の好成績を生んだのだ。

前回のJ1昇格時は他チームからベテラン選手をより集めたチームだったが、今年は主将の梁勇基初め多くのベガルタ仙台生え抜き選手の力を結集して勝ち取っただけにそんな所にも感動してしまうのだ。

問題は来年にある。悲願のJ1復帰を果たしても前回のようにたった2期で降格の憂き目にあわない体勢作りが急務だと思う。選手層の厚さ、スピード、決定力どれをとっても今のベガルタ仙台では太刀打ち出来ない気がするので、まずは補強を重点的に行ない戦力の充実を図って欲しいと願っている。

まぁまだ試合が3試合も残っていて優勝のチャンスもあるのだから、J1昇格に値するチームとして強いベガルタ仙台を見せつけて有終の美を飾ってほしいものだ。