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ウォーキングの途中、いつも決まった場所で出会う犬が居る。挨拶代わりにその犬を「権兵衛」と呼んでいるが本当の名前は知らない。

その場所は水田地帯から堤防を越えて七北田川河畔に向う狭い道路(一応市道)との交差部つまり堤防上になるわけだが、仙台から閑上(ユリアゲ)までのサイクリングコースとも重なる。自動車が進入できない我々庶民がウオーキングコースとしても利用している一角なのだ。

首輪はしているが綱は付いていない。最近の飼い犬条例?と照らし合わせて見たらとても物騒に思えるが、この「権兵衛」に関してはその心配は無さそうだ。近くを通るウォーカーには我関せずといつもお座りしている事が多いから・・・。時々手持ち無汰そうに近くを徘徊することもあるようだが、躾が良いのだろうか?、主人の帰りをじっと待つ姿に犬の本質を見るようで好感が持てる。

通りがかりに「ポチ」とか「ジョン」とかいろいろポピュラーな名前で呼んでみるが全然愛想を示さないのでは仕方ない、勝手に名無しの「権兵衛」と呼んでいる我輩である。

実は最近になってやっと「権兵衛」がそこに居る訳が分かって来た。あくまで推測でしかないが「権兵衛」の飼い主は七北田川へ船を出して漁をする近くの漁師さんで、天気の良い日に漁をするため自転車で「権兵衛」と船を係留している現地近くにやって来る。だが犬は連れてゆけないので、漁を終えて戻るまでその場所で待たせている。これが真相ではないか・・・と思うのだ。

実際に、その場所で朝食?のドックフードを食べていた事も、自転車で帰る老人の後ろを嬉しそうに歩いて帰る姿を目撃した事実からの推測であるが・・・・。