午後からコジマ電器とK’z電器に出掛け、娘の生活用家電を購入することになった。僅かな予算しかないので大げさな事は出来ないが、娘の嫁入り道具の一旦であり親として最後のサービスのつもりだ。

もうアパートを借りる契約をしてからすでに1月以上経つのに、いまだに引越しする気配が感じられない事に業を煮やしたカミさんが、「生活道具を買ってやれば早く家を出るだろう・・・」と我輩の背中を叩くものだから、已む無く貯金を下ろしてしまった。

冷蔵庫、オーブンレンジ、掃除機、炊飯器、ガスコンロ、そして極めつけは32インチの地デジの液晶テレビ。二人に好みのものを選ばせ、支払いは当然我輩の財布から・・・・。

二人だけの生活なのでそれに見合ったもので十分・・・と思っていた我輩を尻目に、「買ってもらうのだから!」と最新機能が付いたピンばかり選ばれればそりゃ足が出るのは当然だ。サービスすると言った手前駄目だと言えないから値札を見ながらはらはらドキドキの買い物になった。そんな我輩の顔色を伺うカミさんにその都度キッと睨まれれば思わず「不足分はカードで!」と・・・・。

最近の家電はそれほどメーカーに差があるとも思えないし、機能も多すぎて使いこなせるとも思えないのだがなぁ・・・。

冷蔵庫は配達してもらう事にし、他の持ち帰り出来る品物を持ってアパートに立ち寄ったら、カーテンも満足に下がっていないし茶箪笥も食器棚もないではないか。「早く生活を始めたら・・・・」と催促したつもりだが「これじゃまだまだだなぁ」と天を仰ぐ我輩とカミさんである。