東日本震災から5年目を迎えた。

吾輩的にはあっという間に過ぎ去った5年だったと思っている。

我が家は津波で床上70cmの浸水被害に合ったが、その年の6月にはほとんどリフォームが終了していたのでそう感じるのかも知れない。

避難生活を続ける人や復興半ばの人たちにとって、この5年間をどれほどに感じているのか・・・・。



先日、朝のウォーキングで久しぶりに海岸付近へ通ずるルートを歩いてみた。

県道塩釜亘理線より東側地区の、ほとんどの家屋が津波で流失した地区である。

数件の住宅がリフォームして住んでいるだけで、他のみんなは居住を諦めて去って行った地区だ。

その一画に、県職員だった学校の先輩が自宅をリフォームして住んでいたのだが・・・・。

何となく見晴らしがよくなったなぁ・・・・」と思っていたら、何と!先輩の住居はおろか周囲の数件も跡かたなくなくなって更地になっていたではないか!。

何で今更・・・・・とも思ったが、やはり自分たちの都合だったとは言え、周囲に誰もいない生活に堪えられなかったんだろうなぁ。

それとも津波危険区域内だからと強制的に退去させられたんだろうか?。


今・・・・テレビで東日本大震災追悼式の模様が報じられ、天皇陛下の挨拶が行われている最中だ。

吾輩は比較的早期に自宅を直していつもの生活に戻れたから良かったが、5年経っても被害にさいなまれている被害者にははたしてどう写るのか。

政治家もメディアも「確実に復興が前進・・・・」と平然と語るだけで、絵空事と現実のギャップに被害者は追悼式どころではないよ。

それでも、テレビを見ながら、津波の犠牲になったカミさんの母親を思い黙とうを捧げた吾輩である。