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東北新幹線を利用する人は多いが、「はやて」「やまびこ」が疾走する線路・路盤がどうなっているのか知る人は少ない。

一昔前の線路は、衝撃緩衝用のバラスト(砂利)の上に栗材の枕木に敷設されているのが一般的である。最近(と言っても大分経つが・・・・)、枕木が木材からコンクリートに変わって来たが、それでもまだ路盤はバラストが主流である。硬い栗材が少なくなってきた事と、コンクリート路盤よりバラスとの方が安価だから・・・。

新幹線は「スラブ軌道」構造と呼ばれ、この路盤自体もコンクリートで出来ている。10cmほどの硬質ゴムパッドの上に並べられそれにレールが敷かれるのである。写真はまだコンクリート路盤が敷かれる前の段階であるが、丸い突起の部分は、そのコンクリート路盤がずれない為の楔(くさび)の役割になっている。

高速でカーブをスムーズに走行する為には直線以外の場所ですべてカントが付けられるのだが、実際に新幹線に乗ってみると、こんなにカントが付いている事など全然気がつかないだろう。

どっかの人材募集広告に、「地図に残る仕事をしよう」みたいなキャッチフレーズがあったようだが、我輩もこのような構造物を造って来た関係者の一人なのである。